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「食」は人間の本能的な欲求のひとつで、生きていく上で欠かせないものです。ところが、年齢を重ねると次第に食べる量が減り、食事に対する関心そのものを失う方が少なくありません。特に、家族の目が行き届かない独居の高齢者や、夫婦二人暮らしの家庭では、食事の偏りや欠食による低栄養の問題が深刻です。
「離れて暮らす親が同じ物ばかり食べているようで、栄養の偏りが気になる」「高齢の家族が食事を抜く回数が増えた」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高齢者の食生活をサポートする「宅配弁当」の選び方や、高齢者の食事の注意点などについて解説します。
高齢者におすすめの宅配弁当とは?
高齢者の食事の問題を解決するために宅配弁当を利用する場合、どのようなものが良いのでしょうか。まずは、宅配弁当選びのポイントを5つ紹介します。
おいしくて飽きずに続けられる
宅配弁当を利用している高齢者の中には、「しばらく続けていたけど、代わり映えがしなくて飽きてしまった」「年齢に配慮してくれるのはうれしいが、食べ応えがなくつまらない」といった理由でやめてしまう方もいるでしょう。日替わりのメニューでも、味付けや材料に変化がないと楽しめませんよね。
また、毎日自宅で食事をしていて、たまに外食をすると新鮮に感じるように、食事には変化が欲しいものです。
高齢者に飽きずに宅配弁当を楽しんでもらうために、以下の点をチェックしてから注文しましょう。
<飽きない宅配弁当のポイント>
・和食、洋食、中華といった複数のジャンルがあること
・日替わりで違うメニューが楽しめること
・味付けに工夫がされていること
・材料に変化があること
・注文間隔を自由に設定できること
健康に配慮されている
年齢によって、宅配弁当に求めるものは異なります。宅配弁当を注文できるサービスはたくさんありますが、提供している食事の内容は多岐にわたり、若者をターゲットにしたボリューム重視のものも少なくありません。こってり系のおかずやたっぷりの白米のお弁当ばかりでは、高齢者の体には負担が大きいでしょう。量が多すぎて食べきれず、フードロスにつながる可能性も高くなります。
高齢者は低栄養にならないよう、しっかり食事をとることに加えて、必要な栄養素をバランス良くとることが重要です。たんぱく質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維といった必要な栄養素がまんべんなく含まれていて、高齢者が食べられる量に配慮したお弁当を選んでください。
さらに、「コレステロールが気になるので脂質を控えたい」「塩分をとりすぎないようにしたい」「筋力が衰えないようトレーニングをしているため、しっかりたんぱく質をとりたい」など、自分の体や日々の生活に合わせられるのが理想です。
簡単に注文できる
高齢者が自分で注文する場合、注文の仕方がわかりやすいことも重要です。注文方法が複雑だったり、選択する項目が多かったりすると、面倒に感じて注文しなくなる可能性があります。
「カロリーを控えたい」といった特徴や、「定期的に届けてほしい」「まとめてお得に注文したい」などの目的を選ぶだけで注文が決まる、シンプルな仕組みが望ましいでしょう。
また、定期注文と都度注文をフレキシブルに切り替えられることも大切です。「しばらく自炊してみたい」「子供や孫が来るのでいったん休止したい」といったニーズにきめ細かく対応できると、都合に合わせて長く続けられます。
栄養価が高い
高齢になると、飲み込む力の低下や持病の影響などによって、低栄養になる可能性が高くなります。食欲自体が低下し、食事を楽しみだと思えなくなったり、十分な量を食べられなくなったりすることもあります。
そのため、たとえ食べられる量が少なくても体に必要な栄養素を摂取できるよう、栄養のバランスに配慮した宅配弁当が理想的です。
また、消化管の働きは年齢とともに衰えるため、胃や腸に負担をかけない食品でメニューが構成されているかどうかも確認しておくといいでしょう。具体的には、白身魚、スライス肉、ひき肉、豆腐、卵などがおすすめです。
保存性が高く調理が簡単
宅配弁当には、大きく分けて冷凍、冷蔵、常温の3種類があります。
認知症の方や、介護度が高く調理が困難な方は、温めの手間がない常温のお弁当でも問題ないでしょう。介護度が低い方、家族といっしょに暮らしていてサポートを受けられる方、自立した生活を送れている方は、食べたいときに電子レンジで温めるだけで食べられる、冷蔵や冷凍のお弁当が適しています。
中でも冷凍のお弁当は保存性が高く、配達されてからすぐに食べなくても、食中毒の心配がないので、遠方で暮らす高齢の親のために注文する場合なども安心です。
一度にまとめて注文でき、長期保存可能なことも冷凍宅配弁当のメリットです。
高齢者の食事の注意点
高齢者の中には、食事に問題を抱えている方が少なくありません。ここでは、特に注意すべき点を2つ取り上げ、対処方法を解説します。
食べられる物が人によって違う
高齢者の食事は、食べられる物が人によって違うことに注意が必要です。高齢者にとって食事の食べやすさは重要ですが、「食べやすい」と一口にいっても「何が食べやすいか」は人によって異なります。
同様に、重点的にとるべき栄養素や避けるべき食品も、その人の状態や生活スタイルに応じて変わってきます。高齢者の健康状態や生活スタイルに応じた、重点的にとるべき栄養素や避けるべき食品の具体的な例は以下のとおりです。
・飲み込む力が衰えてすぐにむせる方
飲み込む力が衰えてすぐにむせる方は、命に関わる誤嚥性肺炎を防ぐためにも、喉につかえにくいやわらかい物や、とろみがついている物が望ましいです。
反対に、噛みにくい物や、バラバラになりやすい物、パサパサして飲み込みにくい物などは避けたほうがいいでしょう。宅配弁当を選ぶなら、食品の形状や調理の仕方への配慮が行き届いたものを選ぶ必要があります。
・食事の量や回数が少ない方
高齢になると食事の量や回数が減り、低栄養になりがちです。低栄養は、年齢とともに自然と起こる筋肉量の減少や筋力の低下を加速させ、加齢で心身が衰えた状態を指す「フレイル」への進行を速めるため注意しなくてはなりません。フレイルになると、身体能力が低下して自立性が失われるほか、病気にかかりやすくなったり、骨折などのケガから回復できず寝たきりになったりします。
低栄養、および低栄養からのフレイルの進行を防ぐには、たんぱく質をはじめとした心身の機能を維持する栄養素を確実に摂取することが重要です。高齢者に必要な栄養素を網羅したお弁当を選びましょう。
食事の内容が偏りがちになる
高齢者の食事で注意すべき点の2つ目は、食事の内容が偏りがちになることです。食事の内容が偏る原因には、以下のようなものが考えられます。
・買い物や料理が難しくなる
高齢者の食事の内容が偏りがちになる原因のひとつは、足腰の衰えなどによって、買い物や料理が難しくなることです。自由に外出ができているあいだは、スーパーで旬の食品を選んだり、店員と会話をしながらメニューを決めたりすることができ、食事づくりを楽しめます。探求心のある人なら、新しいメニューにチャレンジしてレパートリーを増やし、多様な食品をとることができるでしょう。
しかし、体の痛みや病気などによって外出や調理がままならなくなると、近場で買える簡単なもの、かつ調理が複雑でないものを選ぶようになります。すると、食事の内容が似たものばかりになり、栄養に偏りが出てきます。特に、加工食品やお惣菜は便利ですが、塩分やエネルギー量(カロリー)が多いものもあるため注意が必要です。同じ食品を若年層が食べた場合と、高齢者が食べた場合とでは運動量に違いがあるため、過栄養になる可能性が高いからです。このような場合は、塩分やエネルギー量に配慮したお弁当が望ましいでしょう。
・嗜好が変わる
食に関する嗜好が変わることも、高齢者の食事の内容が偏りがちになる原因のひとつです。噛む力が低下してやわらかい物ばかり選ぶようになる、独居で調理が面倒なので麺類やパン、丼ものなどの単品で済ませる、あっさりした味付けの淡白な食品ばかり食べたがるといった傾向がよく見られます。そのため、食べる物が限定的になりがちです。
食事の偏りを防ぐために、できるだけバラエティに富んだメニュー構成のお弁当を選ぶといいでしょう。
高齢者がニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当を利用するメリット
ニチレイは、長い年月をかけて冷凍食品の味と品質を高めてきました。近年では、グローバルな低温設備や低温輸送にも力を入れています。その結果、冷凍食品メーカーで売上No.1になることができました(2022年度)。
そんなニチレイグループの一員であるニチレイフーズが提供しているのが、宅配弁当サービス「ニチレイフーズダイレクト」の冷凍宅配弁当です。子供から高齢者まで、さまざまな方に食事をお楽しみいただけるよう、幅広いメニューをそろえています。
ここでは、高齢者がニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当を利用するメリットをご紹介します。
自分の生活スタイルや、体調の注意点に合わせて選べる
高齢者と一口にいっても、健康で自立した方もいれば、健康面に不安がある方もいます。ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当は、塩分やカロリーに配慮したものや、味にこだわったものなど、多彩なメニューから自分に合ったものを選ぶことができます。
例えば、健康面に不安があるなら、管理栄養士監修の冷凍宅配弁当「きくばりごぜんⓇ」がおすすめです。エネルギー300kcal以下、食塩相当量2.0g以下、野菜使用量は100g以上(芋類、きのこ類、海藻類、豆類を含む。生鮮換算)のおかずのセットで、健康管理をしながらおいしく食べられます。
「健康面はもちろん、家でも外食気分を楽しめる本格グルメが食べたい」という方のために、「アットホームバルⓇ」という冷凍宅配弁当もあります。
電子レンジで加熱するだけで食べられる
「年齢とともにもの忘れが多くなってきて、なるべく火を使いたくない」「作るのが面倒で食べないことが多い」という場合、調理工程がシンプルであることは食事へのハードルを下げる重要なポイントです。
冷凍宅配弁当なら、食べたいときに冷蔵庫から出してレンジでチンするだけなので、調理の負担がありません。火を使わないため、調理時の安全性も確保できます。
食品の買い出しが不要で片付けが簡単
料理を作って食べる以前に、食品の買い出しで重い荷物を持つのがつらいと感じる方や、盛り付けや片付けを面倒だと感じる方もいます。足腰に痛みがある場合や病気がちな方にとっては、買い物に行くのも一苦労です。
ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当を常備しておけば、買い物に行くのが大変だと感じる日に活用して負担を減らすことができます。配送日だけでなく配送の時間帯も指定できるので、「週に数日パートをしている」「趣味があり、出掛けることが多い」といった活発な高齢者の生活にもフィットします。
食後は容器を分別して捨てるだけで良く、洗い物も不要。食事づくりにまつわる「大変」「おっくう」を減らしつつ、主菜と副菜のそろったバランスの良い食事をすることが可能です。
インターネット・電話・FAXで簡単に注文できる
健康な体は、健康的な食生活を継続してこそ手に入ります。注文の仕方が複雑だったり、難しかったりすると、いくらおいしいお弁当でも続けにくいものです。ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当は、インターネット・電話(平日9:00~19:00)・FAX(24時間受付)で注文することができます。
インターネットの場合は、Webサイトで商品をカートに入れて購入手続きに進み、決済するだけで簡単に注文完了。離れて暮らす家族が注文することもできます。
毎回注文するのが面倒な方や、忙しくて注文を忘れがちな方は、「毎週」「毎月」など間隔を決めて定期的に購入する方法を選ぶのもおすすめです。注文手続きにわずらわされることなく、同じペースでお弁当を受け取れます。
高齢者におすすめのニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当を紹介!
「種類が豊富なのはうれしいけど、何を選んだらいいかわからない」とお悩みの方のために、高齢者におすすめしたいニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当をご紹介します。
冷凍宅配弁当が初めての方におすすめ!「きくばりごぜんⓇ」お試し4食セット
初めて冷凍宅配弁当を頼む方には、お試しコース「きくばりごぜんⓇ」お試し4食セットが最適です。「きくばりごぜんⓇ」は管理栄養士が監修し、エネルギー300kcal以下、食塩相当量2.0g以下、野菜使用量は100g以上(芋類、きのこ類、海藻類、豆類を含む。生鮮換算)。
お試し4食セットでは、肉と魚の主菜をバランス良くラインアップしています。冷凍宅配弁当のおかずの量、味付け、使い勝手などを、じっくり確認してください。
「宅配弁当は初めてなのでいくつか購入、試食しました。こちらのお試しセットを試食してみて、とても美味しく、そしてメインのお肉やお魚、副菜なども1回の食事として満足いくものでしたので、次もまた購入したいと思いました」と、ほかの冷凍宅配弁当との比較に活用されている方もいらっしゃるようです。
特定の栄養素を調整したい方におすすめ!各種お試し3セット
「きくばりごぜんⓇ」には、健康診断の結果を踏まえて、特定の栄養素を調整したい方におすすめのお試しセットがあります。ラインアップは以下の4種類です。
・糖質を控えたい方向けお試し4食セット
「糖質を控えたい方向けお試し4食セット」は、糖質の摂取量を調整したい方におすすめの4食のセットです。4食の糖質量の平均は約12gで、手軽に糖質摂取量のコントロールが可能です。おかずだけのセットなので、主食の種類や量は体調に合わせて調整できます。
・塩分を控えたい方向けお試し4食セット
「塩分を控えたい方向けお試し4食セット」は、きくばりごぜんⓇの中から、塩分の摂取量を調整したい方におすすめのメニューをピックアップ。塩分量を調整しつつ満足感にも配慮しています。実際に購入した方からも「薄味なのかと思っていたらしっかり味がついており、思っていた以上に美味しかったです」という声をいただいています。
・脂質を控えたい方向けお試し4食セット
「脂質を控えたい方向けお試し4食セット」は、脂質の摂取量を調整したい方におすすめのメニューで構成されたお試し4食セット。肉のメニューもあり、食べ応えがあります。「糖質を気にしている高齢の父のために購入しました。彩りもきれいで父が気に入り定期購入の手続きをしました」といった口コミもあり、高齢の親のために代理購入されている方もいらっしゃいます。
ごはんとおかずのセットを探している方におすすめ!「ウーディッシュⓇ」「もち麦ワンディッシュ」
ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当には、ごはんとおかずがセットになっている「ウーディッシュⓇ」「もち麦ワンディッシュ」があります。これらの特徴は以下のとおりです。
・ウーディッシュⓇお試し5食セット
ウーディッシュⓇは、20品目以上の食品を使ったヘルシーなお弁当シリーズです。麻婆ナスやえびカツ、鶏つくねといったメニューが入ったお試し5食セットは、エネルギー量400kcal以下にもかかわらず、主食もしっかりとることができます。
・もち麦ワンディッシュ15食セット
もち麦ワンディッシュは、もち麦入りのごはんと主菜・副菜がとれるワンプレートメニューです。その中でも、1食に水溶性食物繊維「大麦由来β-グルカン」を3,000mg以上含んでいる機能性表示食品を15食セットにしています。
たんぱく質をしっかりとりたい方におすすめ!「パワーデリⓇ」
年齢を重ねてもアクティブに活動している方には、1食あたりたんぱく質25g以上に設計した「パワーデリⓇ」が最適です。1食につき主菜が2種類入っているので、食べ応えがあります。
自宅でワンランク上の食事を楽しみたい方におすすめ!「アットホームバルⓇ」
手軽さだけでなく、普段食べられない味をお弁当に求める方には、「アットホームバルⓇ」がぴったりです。塩分2.0g以下ながら、本格グルメを味わえます。
「手軽でありながらバルにあるようなメインディッシュに野菜も添えられていて、食卓が華やかに」「お皿に移し替えないでいいので、片付けがラク」といった口コミがあり、自宅で手間をかけずに外食気分を味わえる点が好評です。
冷凍宅配弁当で、高齢者の健康をサポート!
充実した食生活は、高齢者の健康に不可欠です。しかし、食事に関する問題を抱えている高齢者も多くいます。ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当は、食事の問題を解決することで、高齢者の健康をサポートします。
ニチレイフーズダイレクトの多様なラインアップから、ご自身の状態に合うものや、家族のライフスタイルにマッチしたものを選び、年齢を重ねてもしっかり食べて健康的な生活を送りましょう!
- 高齢者が冷凍宅配弁当を利用するメリットは?
- 保存性が高く、まとめて注文して好きなときに栄養価の高い食事がとれることです。火を使わず電子レンジで調理できるので、簡単で安全に食べられる点もポイントです。
- 高齢者が食事で注意すべきことは?
- 食事への興味や意欲が低下し、食欲そのものが落ちることによる低栄養に注意しましょう。ご自身の体の状態に合わせて、塩分や脂質の摂取量をコントロールすることも大切です。噛む力、飲み込む力が低下し始めたら、誤嚥性肺炎の予防のために、食品をやわらかく煮込んだり、とろみをつけたりすることをおすすめします。