記事詳細

公開日:2024.10.03
更新日:2024.10.04
  • LINE

ダイエット中の弁当づくりのポイントは?おすすめ食品やレシピを紹介

健康的で無理のないダイエットのためには、食事の管理が欠かせません。しかし、仕事や家事で忙しい毎日を送っていると、カロリーや栄養バランスのコントロールに苦労することも多いのではないでしょうか。

そんなときに最適なのが、手作りの弁当です。手作りの弁当は、自分で食品や調理法、食べる量を調整できるため、ポイントを覚えればダイエットの強い味方として活躍してくれます。
今回は、ダイエット中の弁当づくりのポイントやおすすめ食品のほか、おかずのレシピを紹介します。

目次

ダイエット中に手作り弁当がおすすめの理由

ダイエット中に手作り弁当がおすすめの理由は、以下の3点です。ダイエット中の昼食にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、カロリーは本来「エネルギーの単位」を示す言葉ですが、本記事では一般的な会話などで使われている言葉の概念に合わせ、「エネルギー量」を指す言葉として使用しています。

摂取カロリーをコントロールしやすい

外食や弁当専門店の弁当は、カロリー表示されていない場合も多く、知らず知らずのうちに1日の適正なカロリー摂取量をオーバーしていることも少なくありません。
また、力仕事をする人向けの高カロリーで味付けの濃い弁当をデスクワークの人が選んでしまうと、カロリーや塩分、糖質、脂質をとりすぎることになります。

その点、手作りの弁当なら、ダイエットに適した食品とヘルシーな調理法を選び、味付けもできるだけ薄味になるようコントロールすることができます。
弁当箱の大きさを変えれば量の調整もしやすく、ダイエット中でも安心して食べることができますよ。

栄養バランスを整えられる

乱れがちな栄養バランスを整えられることも、手作り弁当のメリットです。外食や市販の弁当には、主食が多過ぎたり副菜が少な過ぎたりするものもあります。

手作り弁当なら、「主食」「主菜」「副菜」をバランス良く詰め合わせることが可能です。さらに、副菜を多めにしたり、デザートに果実をプラスしたりすることで、主食を控えめにしつつおなかを満たし、不足しがちな栄養素を上手に補うこともできるでしょう。

出費を抑えられる

市販の弁当や外食で、栄養バランスが良くダイエット向きの食事をしようとすると、どうしてもコストがかさみます。脂身の少ない赤身のお肉や栄養価の高い食品、旬の果実などは、仕入れ価格が高い分だけ売値も高くなるからです。

手作り弁当なら、食品をまとめ買いしたりおかずを作り置きしたりすれば、市販の弁当や外食よりも出費を抑えることができます。


ダイエット中の弁当づくりのポイント

ダイエット中の弁当づくりの最大のポイントは、主食、主菜、副菜を適正なバランスで入れることです。一般的に、通常時の主食・主菜・副菜は「3:1:2」のバランスが良いといわれますが、ダイエット中でカロリーをコントロールする場合は、主食から減らすことを心掛けましょう。
主食を減らして主菜と副菜を増やしたり、弁当箱を小さいものに買い替えたりといった工夫をすれば、簡単にカロリーをコントロールすることができます。

1日に必要なエネルギー量は?

最近は、バラエティに富んだ弁当箱があり、容量もさまざまです。自分の活動量をもとに、1食分のカロリーから適切な弁当箱を選ぶ必要があります。

まずは、厚生労働省と農林水産省が2005年に策定した食事バランスガイドを参考に、適正な食事の量を把握しましょう。

■1日に必要なエネルギー量と摂取の目安

出典:農林水産省「 一日に必要なエネルギー量と摂取の目安

上記の表の「2つ」「3つ」などの数字は、料理区分ごとに食べた数(SV=サービング)を表します。料理区分とSVについては、以下の図で確認することができます。

■食事バランスガイド

出典:農林水産省「 「食事バランスガイド」について

ダイエット中の弁当の量は?

前述した食事バランスガイドをもとにすると、「活動量が普通程度の成人女性・デスクワークなどで活動量が低めの成人男性」と「活動量が普通以上の成人男性」が通常食べる弁当の適正量は、以下のようになります。
なお、弁当は昼食とし、1日に必要なエネルギー量の3分の1をとることとします。

■活動量が普通程度の成人女性およびデスクワークなどで活動量が低めの成人男性の弁当の目安
昼食でとるカロリー 約666~800kcal
弁当箱の容量 約750ml
主食の適正量(ごはんの場合) 200~250g(1.5SV)
主菜の適正量 主食を入れて、残ったスペースの3分の1
副菜の適正量 主食・主菜を入れて、残ったスペース
■活動量が普通以上の成人男性の弁当の目安
昼食でとるカロリー 約800~1,000kcal
弁当箱の容量 約800~1,000ml
主食の適正量(ごはんの場合) 300~450g(2~3SV)
主菜の適正量 主食を入れて、残ったスペースの3分の1
副菜の適正量 主食・主菜を入れて、残ったスペース

ダイエットは健康維持を目的とし、消費カロリーと摂取カロリーとのバランスをとることが大切です。上記の基本形を参考にしつつ、前日カロリーをとりすぎた場合は、主食を減らしてバランスをとりましょう。
主食を減らして空いたスペースには、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な副菜を入れるのがおすすめです。


ダイエット中の弁当におすすめの食品と不向きな食品

主食・主菜・副菜は、食品や調理法次第でとれるカロリーや栄養素が大きく異なります。ダイエット中は、必要な栄養素をとりつつ余分なカロリーをとらないようにしたいものです。
ここからは、ダイエット中の弁当におすすめの食品と、不向きな食品を紹介しますので、弁当作りの参考にしてみてください。

ダイエット中の弁当におすすめの食品

ダイエット中におすすめの食品には、以下のようなものがあります。まとめ買いや作り置きにもおすすめです。

・雑穀米、雑穀パン、そば
主食は、白米の量を減らしてカロリーをコントロールする方法もありますが、雑穀を入れると噛み応えが増して、同じ量でも満腹感が出ます。白米だけでは摂取できない栄養素を補えるのもメリットです。

・きのこ

きのこは満腹感が出やすいので、カロリーコントロールに適しています。ビタミンB2やナイアシン、食物繊維の一種であるβ-グルカンが豊富なのもメリットです。

・野菜類

健康的な食生活に欠かせない、食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富な野菜を積極的に取り入れましょう。特に、次のような野菜がおすすめです。

■主要な栄養素を含む主な野菜
栄養素 栄養素を含む野菜
食物繊維 ドライトマト、切り干し大根、ごぼう、オクラ、ブロッコリー
ミネラル かぼちゃ(カルシウム)、小松菜(鉄)、ほうれん草(カリウム)
ビタミン ミニトマト(ビタミンA)、ブロッコリー(ビタミンB1、葉酸)、パプリカ(ビタミンC)

・チーズ、大豆、卵
チーズ、大豆、卵は良質なたんぱく源で、主菜として弁当に取り入れやすい食品です。大豆はドライパックや水煮の缶詰を買い置きしておくと、すぐに調理することができます。なお、チーズを使った料理を弁当に入れる場合は、ほかのおかずを十分に冷ましてから入れることはもちろん、保冷剤や保冷バッグを使って冷たい状態を保ちましょう。

ダイエット中の弁当に不向きな食品

ダイエット中の弁当に不向きな食品には、以下のようなものがあります。弁当に入れる回数や量を減らして、カロリーをコントロールしましょう。

・揚げ物
揚げ物は定番のおかずですが、油で揚げるのでカロリーと脂質を多く含みます。衣に含まれる糖質も気になるため、ダイエット中には避けたい食品です。
ダイエット中は、焼く、煮る、ゆでるといった、できるだけ油を多く使わない方法で調理しましょう。

・砂糖が多い煮物
煮物をはじめとした甘辛い料理は、保存性を高めるために砂糖を多く使っています。うっかりカロリーや糖質をとりすぎてしまうことが多いので、食べ過ぎないよう注意してください。
野菜を食べるなら、生野菜に少なめのドレッシングをかけるか、ゆで野菜にポン酢をかける程度がおすすめです。

・ポテトサラダ、コーンサラダ
じゃがいもは糖質が多く、野菜というよりも主食と考えたほうが良い食品です。ポテトサラダはマヨネーズが加わることで脂質とカロリーが多くなりやすいため、ダイエット中は避けましょう。同様の理由で、コーンサラダも不向きです。
また、見落としがちですが、開封後のマヨネーズは常温保存できないため、弁当に入れることはできません。どうしても入れたい場合は、しっかり保冷するようにしてください。


ダイエット中の弁当におすすめのおかず

ここからは、ダイエット中の弁当におすすめのおかずを、3つご紹介します。おいしくて簡単に調理できるものを選んでいますので、ぜひ試してみてください。

ヘルシーでおいしい!「豚ひき肉のキャベツシューマイ」

豚ひき肉のキャベツシューマイ

出典:ほほえみごはん【豚ひき肉の人気レシピ】簡単&冷凍作り置きできてお弁当にもぴったり!

豚ひき肉のキャベツシューマイは、皮の代わりにキャベツの千切りを使うので、皮に含まれる糖質をカットすることができます。野菜がたっぷりとれて満腹感がありますよ。電子レンジで簡単に作れるので、忙しい朝でもさっと準備できて便利です。

豚ひき肉のキャベツシューマイの詳しいレシピは、以下の記事をご覧ください。

ほほえみごはんⓇ「 【豚ひき肉の人気レシピ】簡単&冷凍作り置きできてお弁当にもぴったり!

ごまの香りがGood!「エリンギのごま和え」

エリンギのごま和え

出典:ほほえみごはん【エリンギのごま和え】ごまの香りがGood!

エリンギのごま和えは、電子レンジで調理できる上、作り置きもできる弁当向けのおかずです。調味料は砂糖、醤油、すりごまだけで、量も最小限なので、糖質やカロリーをとり過ぎる心配もありません。
エリンギは噛み応えがあるので、食感を活かして肉の代わりとして使うと満腹感が増します。

エリンギのごま和えの詳しいレシピは、以下の記事をご覧ください。

ほほえみごはんⓇ「 【エリンギのごま和え】ごまの香りがGood!

電子レンジでチンするだけ!「基本のサラダチキン」

基本のサラダチキン

出典:ほほえみごはん電子レンジでチンするだけ! 基本のサラダチキンレシピ

そのまま食べられて料理にも使えるサラダチキンは、電子レンジで簡単に調理できる上、作り置きや冷凍もできる便利なおかずです。鶏むね肉はたんぱく質が含まれているので、ダイエット中も積極的に取り入れましょう。皮を取り除くと脂質もカットできます。

そのまま食べる場合は、粗挽き黒こしょうをふったり、レモンを絞ったりするだけでおいしく食べられます。下味用の調味料にドライハーブミックスを加えてハーブチキンにしたり、カレー粉とヨーグルトを揉みこんでタンドリーチキン風にしたりしても良いですね。
シンプルでアレンジがしやすいため、飽きずに続けられますよ!

基本のサラダチキンの詳しいレシピは、以下の記事をご覧ください。

ほほえみごはんⓇ「 電子レンジでチンするだけ! 基本のサラダチキンレシピ


弁当を作る時間がないときは、冷凍宅配弁当の「きくばりごぜん®」

弁当づくりは継続が肝心ですが、朝の時間を確保するのは難しいものです。ニチレイフーズが2024年に行った「お弁当事情に関する調査」によれば、弁当を作るためにかかる時間の全国平均は17分57秒でした。
この時間を少しでも短縮できれば、無理なく弁当生活が続けられると思いませんか?

そこでおすすめなのが、300kcal以下で満腹感のあるおかずが食べられる、ニチレイフーズダイレクトの冷凍宅配弁当「きくばりごぜん®」です。ウェブサイト上で栄養成分が把握できますので、ダイエット中の弁当には最適ですよ。
職場で食べる場合は冷凍庫に入れておき、電子レンジで加熱して出来立てをいただきましょう。もちろん、自宅での昼食にもぴったりです。


食品や調理法に注意して、弁当をダイエットの味方にしよう

食品や調理法、食べる量を自分で調整できる手作りの弁当は、カロリーをコントロールしたいダイエット中の昼食にぴったりです。忙しいときは冷凍宅配弁当を利用しながら、ダイエットを継続してみてくださいね。


ダイエット中の弁当箱の容量は?
弁当箱の容量の目安は、活動量が普通程度の成人女性や活動量が低めの成人男性の場合、750ml程度です。活動量が普通以上の成人男性は800~1,000mlを目安にしてみてください。
なお、弁当箱の半分に主食を入れて、残ったスペースの3分の1に主菜を入れ、最後に残ったスペースに副菜を入れるのがおすすめのバランスです。前日にカロリーをとりすぎた場合は、主食を減らして副菜を増やしましょう。
弁当づくりにかける時間の平均は?
ニチレイフーズが2024年に行った「お弁当事情に関する調査」によると、弁当づくりにかける時間の全国平均は17分57秒です。

監修清水加奈子
管理栄養士、国際中医薬膳師、国際中医師。栄養学・中医学・薬膳の専門知識を持つフードコーディネーターとして、多数のメディアでダイエットレシピの提案や監修で幅広く活躍中。
記事一覧に戻る